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きっかけは「わからない」という悔しさ
きっかけは、ごく個人的な体験でした。夜遅く、海外の研究者が英語で解説する科学系のYouTube動画を見ていたときのことです。宇宙や物理、最新のテクノロジーを扱ったチャンネルは、日本語では情報が少なく、内容の濃い解説は英語の動画にしか出てこないことが多くあります。
再生してみると、話すスピードが速く、専門的な単語も次々に出てきて、正直なところ半分も理解できていませんでした。YouTubeの自動字幕をオンにしても、音声認識の精度が低く、文脈を無視した直訳のような字幕が表示されるだけで、余計に混乱することもありました。動画を止めて単語を調べ、また再生して、また止めて調べる。気づけば10分の動画を見るのに1時間近くかかっていることもありました。
「内容はきっと面白いはずなのに、言葉の壁のせいで半分も理解できていない」——これが最初の悔しさでした。
会議でも同じ壁にぶつかった
この悔しさは、プライベートな動画視聴だけの話ではありませんでした。仕事でも、海外拠点とのオンライン会議や、英語で進行するウェビナーに参加する機会が増えていく中で、まったく同じ壁に何度もぶつかりました。
会議中はリアルタイムで内容を追いかけるのに精一杯で、後から録画を見返しても、議論のポイントを正確に理解するには時間がかかります。議事録を作るために録画を何度も見返し、聞き取れない部分を同僚に確認する。ビジネスの現場でも、「動画の内容を正確に、素早く理解したい」というニーズは、科学系動画を見ていたときの悩みと本質的に同じものでした。
個人の学習と仕事の会議、まったく違う場面のはずなのに、「言葉の壁で動画の内容が分からない」という同じ課題に行き着いたことが、次のアイデアにつながっていきます。
「字幕を翻訳すればいいのでは」という発想
何度も同じ悔しさを味わう中で、シンプルな発想に行き着きました。「動画そのものを翻訳する必要はない。音声を認識して文字にし、それを翻訳して字幕として動画に焼き込めば、内容を理解できるのではないか」という考えです。
既存の翻訳ツールでは足りなかったもの
調べてみると、動画に字幕を付けるツールや、音声を文字起こしするサービスは既にいくつも存在していました。しかし、実際に使ってみると、いくつかの物足りなさがありました。YouTubeの自動字幕は音声認識の精度が不安定で、文脈を無視した直訳になりがちです。文字起こし専門のツールは字幕を動画に焼き込む機能がなく、翻訳と動画編集を別々のツールで行う必要がありました。また、多くのツールは動画をダウンロードしてアップロードし直す手間があり、URLひとつで完結する体験ではありませんでした。
科学系動画のような専門用語が多い内容や、会議のような会話の流れがある内容を正確に理解するには、単語を置き換えるだけの翻訳では不十分です。前後の文脈を踏まえた自然な翻訳と、それをすぐに視聴できる形の動画として出力してくれるツールが必要だと感じました。
ExTrans Videoの誕生
この経験から生まれたのが、ExTrans Videoです。動画のURLを貼るか、動画ファイルをアップロードするだけで、AIが音声認識・翻訳・字幕の焼き込みまでを自動で行い、翻訳済みの字幕が入った動画ファイルを出力します。
文脈を意識したAI翻訳エンジン
単語単位の直訳ではなく、前後の文脈を踏まえた翻訳を行うことを重視しています。科学系動画の専門用語や、会議での議論の流れなど、文脈が理解の鍵になる場面でこそ、内容を正確に伝える字幕が必要だと考えたためです。
字幕だけでなく動画に焼き込む理由
翻訳したテキストを字幕データとして書き出すだけでなく、動画に焼き込んだ状態でダウンロードできるようにしました。オフラインでの視聴、社内での共有、他のメンバーへの展開など、翻訳後もそのまま動画として活用できることが、実際に使う場面では重要だと考えたからです。
使い方は3ステップ
ファイルをアップロード
自動で処理
ダウンロード
こんな場面で役立ちます
- 海外の科学系・教育系YouTube動画 — 専門的な解説動画を、内容を正確に理解しながら視聴できます。
- 海外拠点とのオンライン会議・ウェビナーの録画 — 議事録作成や社内共有の前に、内容を正確に把握できます。
- 海外カンファレンスのアーカイブ動画 — 参加できなかったセッションも、字幕付きで後から確認できます。
- 製品・機械の操作説明動画 — 海外メーカーの動画を、現場の担当者が理解しやすい形に変換できます。