なぜスキャン文書・画像は普通の翻訳ツールで訳せないのか
中国の取引先から届く書類は、必ずしも編集可能なWord・Excelファイルとは限りません。ファックスで受け取った契約書をスキャンしたPDF、現地工場の壁に貼られた仕様書を撮影した写真、チャットで送られてきた中国語スクリーンショット——こうした文書は、見た目には文字が書かれていても、データ上は「画像」として扱われています。
一般的な文書翻訳ツールは、ファイルの中に埋め込まれたテキストデータを読み取って翻訳します。そのため、画像化された文書に対しては「文字が選択できない」「コピー&ペーストできない」状態となり、そのままでは翻訳にかけることができません。この問題を解決するのがOCR(光学文字認識)技術で、画像の中の文字を認識してテキスト化し、そのテキストを翻訳する、という2段階の処理が必要になります。
ExTransのAI-OCR翻訳の仕組み
ExTransは、アップロードされたファイルの中でテキストとして読み取れる部分と、画像として扱われている部分を自動的に判別します。画像部分が見つかった場合は、その部分だけをAI-OCRで文字認識し、認識したテキストを通常の文書翻訳と同じ翻訳エンジンにかけます。
PDF内の混在にも対応
1つのPDFファイルの中に、通常のテキストページとスキャン画像のページが混在しているケースは珍しくありません。ExTransはページ単位・領域単位で自動判別を行うため、ファイル全体をあらかじめ「テキスト文書」か「スキャン文書」かに分けて処理方法を選ぶ必要はなく、そのままアップロードするだけで両方に対応します。
簡体字・繁体字の両対応OCR
OCRエンジンは中国語(簡体字)・中国語(繁体字)を含む複数言語に対応しています。中国本土から届く簡体字の文書、台湾・香港から届く繁体字の文書のどちらも、追加設定なしにそのまま文字認識・翻訳できます。
写真・スクリーンショットにも対応
PDFだけでなく、jpg・png・webpなどの画像ファイルを直接アップロードして翻訳することもできます。スマートフォンで撮影した書類、チャットで送られてきたスクリーンショットなど、そのまま画像として保存されているファイルにも同じOCR翻訳の仕組みが使われます。
こんな中国語文書に使われています
AI-OCR翻訳が特に役立つ場面
- 中国の工場・取引先からファックス・スキャンで届いた契約書・見積書
- 現地工場の設備・製品に貼られた注意書き・仕様ラベルを撮影した写真
- WeChatなどのチャットで送られてきた中国語のスクリーンショット
- 古い紙資料をスキャンしただけで、テキストデータ化されていない社内文書
これらはいずれも「文字は書かれているのに、データとしては編集できない」という共通点があります。これまではOCRソフトで文字認識をしたあとにコピーし、別の翻訳ツールに貼り直すという2段階の作業が必要でしたが、ExTransではファイルをアップロードするだけでこの一連の作業が完了します。
使い方
- ExTransにログインし、「新規翻訳」をクリックする
- スキャンPDFまたは画像ファイル(jpg/png/webpなど)をアップロードする
- 翻訳元言語(中国語簡体字/繁体字)と翻訳先言語を選択する
- 「翻訳開始」をクリックする(画像部分は自動でOCR処理される)
- 認識・翻訳結果を確認し、必要に応じて修正してダウンロードする
OCRの認識精度を上げるコツ
OCRの文字認識精度は、元の画像の状態に影響されます。以下の点を意識すると、より高精度な結果が期待できます。
- 文字がかすれていない、解像度が十分な画像・スキャンを使う
- 撮影時はできるだけ正面から、書類全体が水平に写るようにする
- 強い反射・影が文字にかかっていないか確認する
- 手書き文字は活字(印刷文字)に比べて認識精度が下がりやすい点を踏まえておく
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